私がサークルクラッシャーになってしまうまで

私は、ある日、幼稚園のクラスの女子ほぼ全員から嫌われました。

理由は「本当は園庭で遊びたい」のに、友達がずっとお手紙ごっこに付き合わされ、ある日、キレて園庭に遊びに飛び出したら、友達が大泣きして。

先生から「xちゃんを次泣かせたら、今度はお友達みんながあなたの友達をやめますよ」と脅され。だから数ヶ月、園庭に出るのを我慢してたけど、ある日我慢ができずに園庭に出たら、先生が「はーい、これからaちゃんと仲良くしちゃだめでーす」って言ったからです。クラス全員の女性からハブられました。

 

それがキッカケで、私は以来、同世代の友達が苦手で、ずっと顔色を伺ったり、自分の好きなこと、やりたいこと、気持ちが全く言えなくなり、全てを女友達に合わせて生きる、本当に息苦しい日々を送っていました。

何かの弾みに、簡単に、いじめられっ子になって、毎日泣かされたり、からかわれたりして過ごしました。主張したり、イヤと言えず大人しかったからです。

 

でも、私は、男性とは普通にお友達になることができました。そこが唯一の私の生命線でした。社会人になって、誰もお友達がいなくて、同姓の4人グループはいるけれど、表面的で、ずっと無理してる感じがキツくて。

 

そこで。

そうだ、男友達を作ろう。

共通の興味を持つ友達なら、ずっと絆が続くだろう。

と思い立ちました。

そう、私の20代の頃の目標は「お友達を作ること」でした。

友達がいないことに、激しいコンプレックスを抱いていたからです。

 

どこかのコミュニティに属している自分になりたかった。

ずっと続く仲の良い友達が、欲しくて仕方がなかった。

 

しかし、不思議なことが起こるのです。

自分がお友達になりたいと、近寄る男の子がみんな

恋人になるか、途中まではすごく仲良くなれてるのに、ある日突然距離をおかれるか。その2択が続くのです。

 

でも、友達になりたくて近づいた男性から、なぜか、告白されたり、男女の雰囲気になったりします。そこで

「もしかしたら、付き合ったら好きになるのかも?」と

付き合ってみても、もともと好きじゃない相手なので、

やっぱ友達のままでいたかった相手なので、長続きしないのです。

そして、別れる。で

「なんで付き合っちゃったんだろう。友達でいたかったのに、もう一緒に遊べない」と

 

それでも、女性には極端に緊張して警戒してしまうので。

私は、男性としか仲良くなれませんでした。

 

なんなら「たとえ運よく女の子と友達になったとしても」

自ら離れるってことまでセットで、病んでいました。

この人には、まだ嫌われていないから、今のうちに離れておこう。

そしたら、嫌われないで済む。という思考回路です。

 

今思えば、その飢餓感が。

友達になって!なって!と

屈託無く、満面の笑みで、本当に嬉しそうに、男に近寄る感じが

クラッシャーたる所以なのかな。と思います。

 

ミクシイで知り合った共通点からのコミュニティ。すごく仲良しで、週に1回はみんなで飲んでいたのに、ある日突然、殺伐となり、縁が切れてしまいました。理由が全くわからず、こんだけ努力して友達になろうとしたのに!どうして!と、とても大変に落ち込みました。

 

数ヶ月後「サークルクラッシャー」という言葉を見つけて、ビビりました。まさかと思いました。自分は、お世辞にも美人とは言えないタイプだからです。そりゃ、服装とか、髪型とかは、自分の好きなように可愛くはしてたけど。それもどちらかというと、長年できなかった自己実現のようなもの。xx菌と呼ばれた自分だって、女性になれるんだ。こんな自分だってオシャレする権利はあるんだ。って感じです。

 

そう、当時の私は「女性としての自尊心は地の底」だったんです。

異性として見られてない前提で、男性と友達になろうと近寄ってるんです。

だから、複数の男性からモテていた、というのも、そんな訳が無い、という感じです。

 

このサークルクラッシャー癖は、結婚後も続きました。

主人のコミュニティをクラッシュさせたときは、もうダメだ。と思いました。

やっと、崩れないかもしれないコミュニティを見つけたのに。崩れてしまった。

 

「友達を作る」ということに、極端なハードルと、不安を消すために

結局、私はガチのカウンセリングを受けました。

やっと、自然に友達と呼べる人が、やっと数人できた今、思うのは

 

「私は、友達がずっといなかったから、友達が欲しいんです。

どうか私と友達になってください。」

って、仲良くな理かけたコミュニティの人達に、普通に言えば良かったんだな。と。

 

無自覚で、思わせぶりな態度ととったり、ボティタッチは上手くても。

本音の「友達になりたかっただけなの」をいうことが。

それをいうことが、とてつもなく不安だったのです。

 

本当に友達になりたい相手には、勇気が出なくて言えなかった。

ってところまでセットでした。

だから、サークルクラッシュさせるコミュニティは、自分が本当に好きか

と言われたら、そうでもないコミュニティだったりするんです。

 

サークルクラッシュって、とかく悪、と言われがちだと思ったので

当事者の目線はこうだよ。っというお話でした。

 

まあ、あくまで私のケースですが。